Aquatic Biology and Environmental Science, Department of Aquatic Bioscience, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, the University of Tokyo

地球上では様々な物質が循環して地球環境を形成している。生物は炭素や窒素などの親生物元素の循環を加速しながら有機物を生産・消費し、一方で有害物質を蓄積したり分解したりする。人類の生存はこのような生物活動でもたらされる安定な環境と食糧供給に依存しているが、人為的な環境変化が顕在化し、生物の活動に重大な影響が現れてきた。沿岸域に典型的に見られるように、富栄養化や汚濁、赤潮や有害プランクトンの発生と広域化など、水圏環境は生物の生存にとって好ましくない方向へ変化している。環境の変化はまず水質と底質の変化となって現れ、次いで動植物プランクトンや細菌などの世代時間が短く発生量の多い生物の生態や種組成の変化として現れる。本研究室では、室内実験とフィールドワークを通じて水圏の環境特性を把握し、細菌や植物プランクトンの分類や生態、環境適応などの生物特性を解明して、その理解のもとに水圏環境の保全をはかることを目指している。

研究テーマ

新着情報

2024年4月 農学生命科学研究科広報誌の「弥生」で水圏生物科学専攻が紹介され、学生を代表して江上賢吾さんのインタビューが載っています。
2024年4月 志望者の皆様へ、メンバー、業績を更新しました。高橋和也さんが異動で、Chenさんが博士課程を、石井さん、石田さんが修士を課程を修了し、皆さん新天地に旅立ちました。また、特任研究員として大西さん、4年生の中野さん、平川さんの2名、加わりました。
2024年3月 当研究室出身のLUM Wai Munさんが日本藻類学会研究奨励賞を受賞しました
2024年3月 江上賢吾さんがICES/PICES 7th International Zooplankton Production SymposiumでEARLY CAREER OCEAN PROFESSIONAL (ECOP) AWARDを受賞しました
2024年3月 船木千帆さんが海洋生物シンポジウム2024で学生優秀発表賞を受賞しました
2024年3月 桑田向陽さんが令和5年度水圏生物科学専攻修士論文発表賞を受賞しました
2024年3月 当研究室出身の長友佑太朗さんが博士(農学)の学位を授与されました
2023年10月 メンバー、業績を更新しました。片山先生が異動し、Thushariさんが博士課程を修了し学位を取得しました。Thushariさんは農学生命科学研究科の代表として学位記が授与され、その様子が学内広報でも見れます
2023年8月 高橋先生が主席研究員で新青丸航海(KS-23-13)が実施されました。客員教授として10月まで滞在されているCamilla Svensen先生、客員研究員として9月まで滞在されているMarja Koski先生も一緒に乗船し、北海道沖で観測しました
2023年4月 メンバー、業績を更新しました。佐藤拓哉さん、LUM Wai Munさんが博士課程を、谷川さんが修士過程を修了し、新天地に旅立ちました。長友さんも博士課程を単位取得退学し、新天地に移動しました。4年生が新に3名加わりました
2023年3月 LUM Wai Munさんが令和4年度水圏生物科学専攻博士論文発表賞を受賞しました
2023年3月 佐藤拓哉さんと江上賢悟さんが海洋生物シンポジウム2023で学生優秀発表賞を受賞しました
2022年3月 宮園健太郎さんが令和3年度「東京大学大学院農学生命科学研究科研究科長賞(博士前期課程)」を、桑田向陽さんが「東京大学農学部長賞」および水圏生物科学専攻「雨宮賞」を受賞しました
2021年9月 本木健太郎さんが2021年度日本プランクトン学会で学生優秀発表賞を受賞しました
2021年3月 中村賢一さんの原著論文(Nakamura et al., 2019. Plankton Benthos Res., 14, 62-70)が第20回日本プランクトン学会論文賞に選ばれました
2020年9月 宮園健太郎さんが乗船した海洋マイクロプラスチック動態調査(新青丸KS-20-13)の様子がYouTubeに公開されました
2020年4月 RAHMAN Norazira Abduさんと片山智代先生が取り組む国際プロジェクトの様子が科学未来館のSDGsリレーブログに掲載されました
2020年3月 陳思珺さんが白鳳丸乗船経験者の学生代表として学内広報に掲載されました
2019年3月 陳思珺さんが海洋生物シンポジウム2019で学生優秀発表賞を受賞しました
2019年2月 佐藤拓哉さんが2019年度第34回北方圏国際シンポジウムで青田昌秋賞(優秀発表賞)を受賞しました
2018年3月 高橋和也さんが第14回日本藻類学会研究奨励賞を受賞しました

東京大学大学院農学生命科学研究科
水圏生物科学専攻
水圏生物環境学研究室
〒113-8657
東京都文京区弥生1-1-1