Aquatic Biology and Environmental Science, Department of Aquatic Bioscience, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, the University of Tokyo

地球上では様々な物質が循環して地球環境を形成している。生物は炭素や窒素などの親生物元素の循環を加速しながら有機物を生産・消費し、一方で有害物質を蓄積したり分解する。人類の生存はこのような生物活動でもたらされる安定な環境と食糧供給に依存しているが、人為的な環境変化が顕在化し、生物の活動に重大な影響が現れてきた。沿岸域に典型的に見られるように、富栄養化や汚濁、赤潮や有害プランクトンの発生と広域化など、水圏環境は生物の生存にとって好ましくない方向へ変化している。環境の変化はまず水質と底質の変化となって現れ、次いで動植物プランクトンや細菌などの世代時間が短く発生量の多い生物の生態や種組成の変化として現れる。本研究室では、室内実験とフィールドワークを通じて水圏の環境特性を把握し、細菌や植物プランクトンの分類や生態、環境適応などの生物特性を解明して、その理解のもとに水圏環境の保全をはかることを目指している。

研究テーマ

新着情報

2023年10月 メンバー、業績を更新しました
2023年3月 佐藤拓哉さんと江上賢悟さんが海洋生物シンポジウム2023で学生優秀発表賞を受賞しました
2022年3月 宮園健太郎さんが令和3年度東京大学大学院農学生命科学研究科研究科長賞(博士前期課程)を受賞しました
2021年9月 本木健太郎さんが2021年度日本プランクトン学会で学生優秀発表賞を受賞しました
2021年3月 中村賢一さんの原著論文(Nakamura et al., 2019. Plankton Benthos Res., 14, 62-70)が第20回日本プランクトン学会論文賞に選ばれました
2020年9月1 宮園健太郎さんが乗船した海洋マイクロプラスチック動態調査(新青丸KS-20-13)の様子がYouTubeに公開されました
2020年4月 RAHMAN Norazira Abduさんと片山智代さんが取り組む国際プロジェクトの様子が科学未来館のSDGsリレーブログに掲載されました
2020年3月 陳思珺さんが白鳳丸乗船経験者の学生代表として学内広報に掲載されました
2019年3月 陳思珺さんが海洋生物シンポジウム2019で学生優秀発表賞を受賞しました
2019年2月 佐藤拓哉さんが2019年度第34回北方圏国際シンポジウムで青田昌秋賞(優秀発表賞)を受賞しました
2018年3月 高橋和也さんが第14回日本藻類学会研究奨励賞を受賞しました

東京大学大学院農学生命科学研究科
水圏生物科学専攻
水圏生物環境学研究室
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TEL: 03(5841)5292